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朝の光を十分に浴びて、
異国の波を楽しんだ。
この日は人もあまり居なく、
波のサイズもちょうどよくファンサーフィンだった。
ブレイクポイントはやや沖よりだった。
ピークが2箇所ある感じだ。
波はよく掘れていた。
遠くの方からゆっくりと今まで見た事もないようなうねりがやってくる。
日本以外の海は初めてだった。
海に入ればここがインドネシアなんだと思うような
波がくる。
独特の空気、
あの雰囲気はうまく言葉で表現できない。
ローカルが少しきついかなって思っていたが、
話かければ、
なんて事はない。
かなりフレンドリーだった。
波も何本か譲ってくれた。
しかも笑顔付きで。
朝食前のサーフィンを終えてサンダルの元へ。
眠い目を擦りながら、
アッセムがいる。
おもむろにズボンのポケットからタバコを出す。
ガラムだ。
何年か前、
俺の連れがサーファーだったらガラムだろって言ってたっけ。
その人はサーファーじゃなかったんだけど。
初めて吸った時はあの独特の甘ったるい香りが嫌だった。
でもそこはインドネシア。
アッセムが出すタバコに手を伸ばす。
バリの海上がりに吸うガラムはより一層海外を彷彿させた。
この匂いが似合う国はやっぱりインドネシアだなって。
ビーチに着いた。
初めて見るインドネシアの海は広かった。
ビーチには観光客がたくさんいた。
まさにビーチリゾートだった。
早朝ということもあって、
海には数人しかいなかった。
8月の暑い日にもかかわらず、
やっぱり、朝一は水温が少し低い。
沖に出ると
バリニーズが海パンだけで入っていた。
覚えたてのバリ語で挨拶。
なんとも言えない素敵な笑顔が返ってくる。
日焼けした小麦色の肌を震わせている。
やっぱりこの時間はまだ寒いらしい。
ぎこちない日本語で寒いね、って。
バリの人は簡単な日本語をたいてい話す。
この国の人は勉強熱心だ。
アッセムにしろ、
町で会う人皆、
こちらから何かを吸収しようとしている。
当然こちらは見るからに日本人だから、
お金が目当てな人も少なくは無かったけど。
そんなバリニーズと一緒に海でサーフィンを楽しんだ。
ビーチではようやく眠気が来たアッセムがサンダルの見張り役に抜擢されていた。
ほとんど半分寝てるみたいだったけどね。
結局ビーチまでついて来たアッセム。
時間はそうだなー、
確かAM6:00前だったかな。
そんな時間に何をしていたのかは不明だったが、
後で聞いて見るとクラブで遊んでいたようだった。
仕事はお土産用のキーホルダーやなんかに絵を描く仕事をしているとの事だったが、
結局アッセムが仕事場にいるところは一度も見なかった。
いつもブラブラ町にいた。
なかなか帰らなかったアッセムは
日本人が好きだった。
日本語も自分で少し勉強していて、
かなり間違っていたが、
なんとか理解できる言葉を話していた。
俺たちとの会話は主に日本語と英語を織り交ぜたものだった。
インドネシア語も少し教えてくれたなー。
俺たちは元来た道を引き返して、
ちょっとした裏路地からおお通りに出た。
そこに広がる景色はバリだった。
朝早いからお店はほとんど閉まって、
人もほとんどいなかったんだけど。
目に映る景色は今まで行きたかったバリそのものだった。
サーフボードを抱えている俺たちに自然と笑みが広がる。
まだ少ない人しかいないのにほとんどのバリニーズが声をかけてくる。
日本語だ。
おはようとか。
サーフィン?
とか。
波はいい。とか。
みんな人懐っこい。
そんな中一人ずっと付いて来る奴がいる。
それがアッセムだった。
これが俺たちとアッセムとの出会いだった。
年は30代前半。
色黒で虎の絵がペイントしてあるジーンズ。
最初の印象はしつこいなー。って。
なんせ朝っぱらからずっと付いて来るから。
結局ビーチまで付いて来た。
ホテルを出ると道が3つに分かれている。
さてどっち?
勿論みんな分からない。
ホテルに着いたのが夜だったんで
明るい景色は初めて。
ここはやっぱサーファーなんで潮の香りがする方に歩いていきました。
海パンでサーフボード持って。
初めて見るバリのビーチに胸躍らせながら。
いきなり先行き不安。
まず道がどんどんチープに。
朝一なんでまだ人もほとんどいない。
で、10分くらい進んだところにバリニーズ。
どこ行くの?
日本語。
この格好見たら海でしょって思いながら、
答えはビーチ。
こっちはないよ。
あっち。
いきなり間違ってるし。
に、しても潮の香りなんてしないし。
まあ、こんな感じな連中だから面白い。
結構いいかげん。
これが一緒にいると心地いい。
でもこれは俺らがみんな連れだからなんだろうけど。
でも気軽に声をかけてくれたバリニーズに感謝。
ってことで引き返す。
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